広瀬典丈・広瀬さちよ彩色磁器ギャラリー 14

染付葉脈文大鉢(40×14cm)1992年(© 写真撮影 杉浦昭夫)
、蓮の葉を模した葉脈の白い素地部だけを残し、染め付け藍のダミだけで描いています。この技法を大鉢の表裏に施すことはともするとダミが流れるためとても緊張します。ダミの濃淡のリズム効果がうまく生かされ...

赤絵銀釉裏彩葱坊主図壺(19×29.3)1992年(© 写真撮影 西井孝生)
釉裏彩(ゆうりさい)で葱を描き銀彩と赤絵で仕上げています。赤絵は上絵の一つで細かくすった赤錆(紅柄)を低火度ガラスに大量に混ぜて、薄く塗っって焼いたものです。
隣の畑の葱ぼうずです。

釉裏彩蕪図輪花深皿(30.5×7cm)2004年(© 写真撮影 西井孝生)
ロクロ成形の後、土型に打ち込み多角の輪花皿に作りました。
片身替わり右部は象眼で渦巻き模様 、左部は染付の吹墨に釉裏彩で蕪を描きました。
釉裏紅の赤がとても美しく発色しています。

釉裏彩金彩梅図大鉢(33.5×10.5cm)1994年(©写真撮影 杉浦昭夫)
ロクロ成形の鉢。絵付けは染付で紅白梅図を描き、陰陽を入れ替えたダミと金による片身替わりです。
もちろん、その意匠は、尾形光琳の紅白梅図と能装束の意匠から取り入れたものです。

釉裏彩銀彩流し模様変形大鉢(47.5×14.5cm)1983年(©写真撮影 杉浦昭夫)
不定形の形や絵付けにも興味があります。
ダミ筆を使って呉須液を流したり、器胎を動かしながら描いたりした後、その自由な動きに沿って他の色を加える手法(流し模様)の大鉢です。